「成功する人」の共通点は「やり抜く力」だ
私たちが人生で成功するために必要な「究極の能力」とは何か。
才能でしょうか?頭の良さ?ひらめき力?
その答えを科学的な見地から「やり抜く力(GRIT)」だと結論づけたのは、この研究でアメリカで「天才賞」とさえ呼ばれる「マッカーサー賞」を受賞したアンジェラ・ダックワースさんです。
くわしくは彼女の著書『GRIT やり抜く力』を読んでいただくとして、ここでは「やり抜く力」をはかるグリッドスケールを作ってみましたのでご利用ください。
↓日本語の文章で読みたい方はコチラ
グリットテスト-「やり抜く力」を5段階で測りグリットスコアを表示
1.新しいアイデアやプロジェクトがでてくると、ついそちらに気を取られてしまう。
2.私は挫折してもめげない。簡単にはあきらめない。
3.目標を設定しても、すぐべつの目標に乗り換えることが多い。
4.私は努力家だ
5.達成まで何ヶ月もかかるようことに、ずっと集中して取り組むことができない。
6.いちど始めたことは、必ずやりとげる。
7.興味の対象が毎年のように変わる
8.私は勤勉だ。絶対にあきらめない。
9.アイデアやプロジェクトに夢中になっても、すぐに興味を失ってしまったことがある。
10.重要な課題を克服するために、挫折を乗り越えた経験がある
グリット・スコア | |
---|---|
やり抜く力 | 0 |
情熱 | 0 |
粘り強さ | 0 |
※やり抜く力が総合成績となります。 |
1000人のグリット調査での平均値は3.21だそうです。アメリカ人は3.8が平均値のようです。質問が主観によって変わると思うので控えめな方はその分少ない値になると思います。なのでアメリカの数値が高いのも国民性なのではないでしょうか
解説
やり抜く力
「やり抜く力」は「情熱」と「粘り強さ」のふたつの要素でできています。アンジェラ・ダックワースさんの研究事例ではほとんどの人が「粘り強さ」のスコアの方が「情熱」スコアより高かったそうです。
「情熱」とはひとつのことに専念すること
「情熱」は奇数の番号の設問を集計したものです。しかしその中に熱心に取り組んでいるかどうかの質問はありません。グリット・スケールの「情熱」に対する質問は同じ目標にどれだけ継続的に取り組んでいくかを問うものばかりです。これは「夢中でやること」や「熱中すること」よりも「ひとつのことにじっくりと長い間取り組む姿勢」が重要と考えられているからです。
「粘り強さ」は満足しないこと
才能がなくても、今の状態が悪くてもけっしてあきらめずに驚異的な粘り強さでがんばって結果を出す人もいます。
そういう人は常に貪欲に進歩を目指し、どんなに成果を出しても満足せずに次はもっと上を目指す人です。
例えば数学が苦手で、すぐには理解できなくてもこつこつと努力してゆっくりと成績を伸ばす。そういう事ができる人です。
ものすごくがんばるのは「やり抜く力」とは違う
「ものすごくがんばる」は瞬発力です。徹夜も辞さずに一心不乱にがんばってプロジェクトを成功に導く。そういう人が何年か後にそのプロジェクトとを継続してやっているかという話です。瞬発力があってもそのプロジェクトを長期的にやりつづけるのは困難です。
「やり抜く力」とは持久力。徹夜したりして夢中になってがんばるというより長期間継続的にがんばる力です。
あきっぽい人にはなかなか難しいですね。