結局退職金はいくらもらえるの?
退職金1500万円を投資に回してとか開業資金になどと思われている方!そんな甘く無い!それは一部の大企業のお話。中小企業だと退職金制度自体無い場合もあります。しっかり確認しておきましょう
退職金ウン千万は大企業の話
中央労働委員会の平成29年賃金事情等総合調査(確報)によると 定年退職した場合の退職金額は、調査産業計では 大学卒事務・技術(総合職)2694万円、 高校卒事務・技術(総合職)2477万円、 高校卒生産1840万円 となっている。製造業はそれぞれ 3092万円、 2552万円、 2028万円となっているそうです。
これは大企業の話ですね。上場しているような大手企業なら平均の退職金は2000万から3000万円だそうです。しかし世の中そんなに甘くは無い!
中小企業の退職金はそれほど多く無い
中小企業の場合は中小企業退職金共済事業団(中退共)に入っていることが多いようです。
私の勤めていた会社もそうでしたが、基本給に応じて月に5000円から1万2000円ほど会社が積み立ててくれていました。
で10年勤続でいただけた額は140万円。もともとないものと考えていたのでいただけてありがたかったですが、勤続30年のかたでも400万円ぐらいだったそうです。この感じだと、毎月の積立額にいくらかの金利がついた感じですね。月1万円だとして年間12万円を30年で360万円。10%アップで396万円ですから。(会社が中退共に入っているかは就業規則の退職金規定に書いているはずです。)
この額の退職金だと1年か2年で生活費に消えそうです。会社に残るリスクは退職後にあるということです。
(積立金が3万円のコースもあるようなのでもしかしたら1500万円ぐらいもらえる人もいるかも)
そもそも退職金が無い企業も多い
厚生労働省の平成30年就労条件総合調査 結果の概況の退職給付(一時金・年金)制度を見ると退職金制度のない企業は19.5%あります。
ただしこれは全体の平均で30~99人の企業だと22.4%になります。30人もいればそこそこの会社だと思うのですが1/5ぐらいは退職金がでないので調べておきましょう
1,000人以上 | 7.7% |
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300~999人 | 8.2% |
100~299人 | 15.1% |
30 ~ 99人 | 22.4% |
60-65の無収入の間どう生き残るか
現在、年金を受けることができるのは65歳からです。実は前倒しで60から受けることもできるのですがかなり金額が下がってしまいます。
それまでに退職金だけで足りない場合は貯蓄をしたりバイトをしたり転職したり再就職したりします。
今は希望すれば現在の会社に65歳までは再契約できることになっています。ただし給料は半分で役職なしになりますが・・・それでも最低ラインの収入は確保できていることになります。
しかし65歳まで同じ会社というのもつらいかもしれませんね。そういう方は定年後に起業される方も多いですし、カフェや食べ物屋など夢膨らませることもできますね。いずれにせよ収入あってのはなしなのでしっかり準備しておきたいですね。