マッチングビジネスで起業しようと思ってる方はちょっと待って!
起業にもいろいろなビジネスがありますが、交流会などでよく耳にするのがマッチングビジネス系です。
マッチングビジネスとは転職サイトが代表例なのですが、就活している学生と起業をマッチングさせるとか販売が上手でない技術者さんと買いたい人を結びつけるとか、セミプロのカメラマンと写真を撮ってほしい人のマッチングとかそういうビジネスを指します。
ところがマッチングビジネスは難しいと思うのです。なぜマッチングビジネスが難しいか説明します。
起業について
49歳で会社を辞めて独立した管理人が起業について考えたことや経験したことをコラムにしていきます。
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マッチングビジネスへの思い
起業を考えている人でマッチングビジネスを考えられている方はけっこう多いように思います。 たまに僕も思いつきます。どんなマッチングビジネスがあるか考えて見ましょう。
- ・メルカリなどのショッピング系
- ・転職サイトなどの人材マッチング系
- ・駐車場シェアリングなどのシェア系
なんでもシェアする現代ではマッチングビジネスはとても良いアイデアです。 お会いするような方は本当にいろいろ考えられていていままでに存在しなかったマッチングや新しい機能を加えたもの、不満を解消するようなもの。販売機会が少ない個人を強力にサポートするようなマッチング。また長年その業界で働いて来たのでいいとこも悪いところもよく知っていて、その上で改善したものとか本当によく考えられています。
ではどうしてマッチングビジネスは難しいか
例えば転職サイトで考えるとまず、転職サイトには社員を募集したい会社が必要です。
ただ社員を募集したい会社に関しては就職したい人が集まっていないと出す意味がありません。
逆に就職したい人は会社がいっぱい無いとそのサイトを使う意味がありません。
つまり最初からマッチングする側とされる側の両方を同時にたくさん集める必要があります。
まだ企業を募集するならコツコツ営業していけば集まるかもしれません。
おそらく無料で登録だけお願いします。のような形になると思います。
企業を集めたら今度は就職したい人です。こちらは集めるのが大変です。学生なら学校を回る感じでしょうか?ポスターを貼るとか。もしくはGoogleやFacebook、Twitterに広告を出すとか。
それでどれくらいの人が集まるでしょうか?
収益化を後回しにするにしてもとにかく人を集めるのが大変なのです。
システムを作るのにどれくらいかかるか
マッチングビジネスですのでとにかくシステムをつくらないと始まりません。システムの作成にはプログラムが必要で個人情報やもしかしたらお金の管理も必要かもしれません。
そう考えるとお友達にバイトでと安く頼んでも100万円はかかるでしょう。(もしご自身で作れるなら大丈夫です。)開発期間も数ヶ月はかかります。
決済をする場合は何らかの仕組みが必要ですね。paypal?それともクロネコヤマトの決済サービスを使う?AmazonPayなんてのもありますね。いずれにせよシステムでクレジットカード番号やお金を預かるならさらにやっかいになります。
WordPressのフリーのプラグインなんかがあればいいんですけどね。
人をあつめるのにどれくらいかかるか
スタートアップだと資金もあまり無いのでまずはSEOで検索上位に上げることを考えると思います。
これがまた大変でそうそう簡単には上がりません。ということはSEOを外注するか?
これも数十万かかる上、付け焼き刃的なSEOはやめるとすぐに下がるリスクもあるのでお勧めできません。
となると広告ですが1クリックあたりやはり10円とかかかってくると思います。100人呼ぶのに1000円ですが1%が登録したとして100人登録するのに少なく見積もっても10万円かかります。
実際10万円ぐらいで100人も登録してくれたらかなりラッキーです。1人の登録で1万円ぐらいお金がかかることも十分もありえます。
サイトをつくるのにも人を集めるにもお金がかかりスタートしても成功するかどうかわからないなんてことはよくあります。
収益化をどうするか
マッチした時のみ料金が発生するあたりを考えられている方は多いと思いますが、お金が発生するとユーザを増やすのはなかなか難しいと思います。やはり最初はフリーで。下手したら登録したらプレゼントぐらいの勢いが必要な時代だと思います。
転職サイトのエンジャパンなんかは求人を出すのに何十万もかかりますが、取材に来て写真や動画も撮ってくれてたくさんの人がエントリーしてくれます。有料サービスならそれぐらいのサービスが必要だとおもいますが個人ではしんどいですね。(エンジャパンも売り手市場になった今変革が必要でしょうね。)
その上で動きだしたら収益化を考えるぐらいでもいいと思います。(有料だと優遇されるとかそんな感じかな。)
マッチングビジネスで最初から人を集めるにはどうするか
しっかりとした良いシステムを作って広告をバーンとだしてスタートダッシュを決めることだと思います。うまく行ったビジネスがいっぱいあり楽しいビジネスではあるのですが、失敗している大手もいっぱいあります。
開発には時間もお金もかけて使いやすいシステムを作る必要があります。すごくいいシステムができた時点での広告です。それでもうまくいくかどうか運次第のように思える事もあります。本当に良いシステムでも時代の流れやいろんな要素でヒットしないなんてことは当たり前にあると思います。
とにかく最初に金をかけないと難しいそういうところがマッチングビジネスにはあります。
あのメルカリは最初に広告5000万円/月を6ヶ月しています。そのあと200万ダウンロードの状態でだめ押しでテレビコマーシャルを何億とかけています。一位が総取りの世界なのでそこまでやるわけですね。
事前にテストをしよう!
そんなこと言ってもきっとうまくいくと思う方も多いと思いますし僕もうまくいくといいなと思っています。そんなかたにテストする方法をお教えします。
システムを作る前に人を集めるブログなりホームページなりを作ればいいのです。
もちろん転職サイトなら転職がテーマのブログになります。ブログを作るだけなら初期費用はかかりません。とにかくどんどん役にたつ記事をアップしていき、まずは人を集めるのです。
もし人があまり集まらないようならそのブログの広告をだして直帰率や滞在時間など反応を見るそういうテストもできます。
1日1000人とか人が集まりだしたらここで初めてシステムに着手していきます。
もともと同じテーマで人が集まってくれているのでなんとなく来られているユーザ像もわかると思います。その情報を元にシステムを開発して行きましょう。
なんだったらアンケートをとってもいいでしょう。とにかくそこからマッチングサイトを作っていく方がいいと思います。
また気が変わってマッチングサイトにしなくても1日1000人ぐらい集まれば十分収益化を考えられるサイトになっているはずです。どうせ先にシステムを作ってもSEOなり記事なりを大量に書かなくてはいけないのです。それなら先にブログを作ってもいいじゃないですか。
まとめ
いかがでしょうか?これなら成功するか失敗するかを事前に確かめることができ、しかもお金がかかりません。失敗してももともとですし、うまく人が集まればそこから収益化していけます。 ぜひシステムを先に作るのではなく先に人を集めるところから考えてみてください。